第3回ふたポケ杯環境考察

はじめに

来たる3月20日㈬ふたポケchさんが主催する第3回ふたポケ杯「種族値459以下」が開催されます。そこで意外にも好評だったの「第2回ふたポケ杯」に引き続き、大会が環境考察記事を投稿することにしました。(書きながら心の声が多少漏れています。予めご了承下さい。)

※各ポケモンの細かい努力値配分・技・持ち物等は記載していません。大会に向けて各自考察をお願いします。

 

大会概要

主催のふたポケchさんがわかりやすい詳細画像を作成していただいていますので文章にはしませんが、大会トーナメントルールについて少し触れさせていただきます。

本大会は「ダブルエリミネーション」方式になります。

ダブルエリミネーションとはトーナメント方式の対戦になりますが、1敗してもまだ終わらず敗者トーナメントに進む点にあります。(以降勝者T・敗者Tに略します。)敗者Tは1敗同士でトーナメントを戦っていき再度負けるまで勝ち進んでいきます。(敗者Tで負けた場合大会終了となります)敗者Tは勝者Tで早く負けるほど多く戦うことになり、逆に勝者Tで勝ち進む程敗者Tでのシード権がもらえると思ってください。ここで敗者Tの注意点として、敗者Tでは同じ相手に再度当たる可能性があるということです。つまり不利構築との再戦や1発屋の型バレなどあまり極端な構築は勝ちにいくならおすすめはしません。

さて大事な優勝者の決め方は勝者Tと敗者T優勝者で決勝戦を行います。ルールは2先(2勝した方が勝ち)になりますが、勝者T優勝者にはアドバンテージ1勝が与えられます。

つまり勝者T側が1勝もしくは敗者T側が2勝した時点で優勝者が決まります。(同じ相手とトーナメント・決勝戦含め最大3回戦うことになります。)

 

環境考察

本大会は種族値459以下となるため、使用可能ポケモンは392体、その中で使用禁止ポケモン8体を除くと384体になります。

内訳として最終進化系60体中間進化は69体、後世代で追加進化が増えた未進化ポケモン9体未進化ポケモン246体になります。(数え間違えていたらすいません、)

また、種族値459~400が108体399~300が177体299以下が99体となります。

当然ながら火力については通常の環境よりも大きくパワーダウン。

また進化の輝石も使用できないため耐久値に関しても極端に硬いポケモンは多くはありません

そこで構築の組む前に環境の事前知識としてタイプ・火力・耐久・素早さを確認していきます。

 

環境のタイプ

まず本環境のタイプ分布を確認する前に先月のランクマッチS15の上位150体のタイプ分布を確認していきます。

ノーマル11体

くさ14体

ほのお19体

みず26体

でんき12体

こおり8体

かくとう19体

どく13体

じめん15体

ひこう13体

エスパー17体

むし7体

いわ6体

ゴースト14体

ドラゴン18体

あく15体

はがね17体

フェアリー17体

タイプ的に強いみず・ほのお・はがね・フェアリー、高種族値が多いドラゴン、複合タイプの多いエスーが多い分布になる。他は平均的でこおり・むし・いわの相性的に弱いタイプは採用されていない。また、テラスタイプを考えてみると弱点の少ないはがね・フェアリーは多く、環境に多い水に強いテラスタイプは次いで採用率は高い。

 

次に本環境にどんなタイプが多いのか確認していきます。おそらく使わないであろう種族値100台・200台を数に入れてもほぼ意味がないので、今回は459~350の150体でタイプ分布を見ていきます。

ノーマル18体

くさ15体

ほのお18体

みず17体

でんき14体

こおり4体

かくとう14体

どく12体

じめん12体

ひこう13体

エスパー8体

むし13体

いわ13体

ゴースト8体

ドラゴン10体

あく12体

はがね7体

フェアリー7体

やはり御三家のタイプくさほのおみずも多いが、ノーマルが最も多くなった。

逆にフェアリーはがねゴースト強いタイプは少ない事がわかる。またランクマ環境と同様こおりは最も少なく、ドラゴンは高種族値ポケモンが多いため、次いで少ない。このことからフェアリーテラスは攻撃・防御面共にランクマ環境よりは通りは悪く、むしろほのおタイプが多いため採用しにくいタイプになる。そのため4災以外採用しにくかったあくタイプが選出しやすい。また、はがねテラスは元々の半減の多さから採用したいところだが、環境に弱点が多いため気軽に採用は難しい。逆に環境に多いくさ・ほのお・みずに強いドラゴンテラスは採用価値は高い。

※あくまでタイプ的な考察になるため環境上位のポケモン達によっては変わる可能性はあるのでご注意を

環境の火力・耐久指数

種族値で見る物理火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.ズガイドス125(力ずく)

2.グランブル120

2.サワムラー120(捨て身)

4.オノンド117(闘争心)

5.ジュペッタ115

5.ザングース115(毒暴走)

7.デカグース110(張込み・頑丈顎・適応力)

7.ニャイキング110(硬い爪・鋼の精神)

9.オコリザル105(怒りのつぼ・負けん気)

9.ドテッコツ105(根性・力ずく・鉄の拳)

9.エビワラー105(鉄の拳)

12.エクスレッグ102(虫の知らせ・色眼鏡)

13.バチンウニ101(エレキメーカー)

14.ダグトリオ100(砂の力)

14.Aダグトリオ100(砂の力)

14.ガケガニ100(怒りの甲羅)

14.ドロバンコ100

14.ウミトリオ100

14.ナックラー100(力ずく)

14.ハブネーク100

14.ウソッキー100

14.イノムー100

14.サンドパン100

14.Aサンドパン100

以下攻撃種族値100未満

攻撃種族値100以上24体と通常のランクマより明らかにパワーが無いことがわかる。その中でも特性で火力が補正されるのは15体と若干減るので耐久調整をする際はこの辺りを意識したい。また、攻撃種族値100未満の中でも特性の補正込みで環境トップのポケモンもいるためある程度は確認しておきたい。(めんd...長くなるので省略します。)

 

種族値で見る特殊火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.タブラン125

2.ゴースト115

3.ユニラン105

3.キマワリ105(サンパワー)

3.キラーメ105

6.アメモース100

6.ゴース100

6.ハブネーク100

以下特殊攻撃種族値100未満

攻撃に比べ特殊攻撃100以上が圧倒的に少なく8体のみになる。また種族値99~90を範囲でも14体と、この範囲を入れて物理面とほぼ同数になる。そのため特殊耐久よりは物理耐久を重視した方が良いことがわかる。

 

種族値で見る物理耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HB特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出〈仕様上特殊耐久も入るため順位と数値が合わない場合があります。〉)

 

※参考値HBポリゴン2(44928)・HBキョジオーン(41400)・H252暁ガチグマ(34100)・HBガブリアス(34615)

 

1.Aサンドパン 34398

2.ウソッキー 32391

2.ガケガニ 32391

4.サンドパン 32396

5.マグカルゴ 31563

6.ヌオー 30300

7.サイホーン 30107

8.マリルリ 30015(厚い脂肪)

8.イノムー 30015(厚い脂肪)

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが耐久上位9体になるが、以下のポケモンとも極端に差があるわけではないので種族値よりも相性受けを考慮した方が良い。

 

種族値で見る特殊耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HD特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出〈仕様上物理耐久も入るため順位と数値が合わない場合があります。〉)

 

※参考値HDポリゴン(46272)・HDキョジオーン(32292)・H252チョッキ暁ガチグマ(28380)

 

1.ラッキー 61404

2.ゴンべ 36300(厚い脂肪)

3.オニシズクモ 35350

4.ヨルノズク 33534

5.ヌメイル 31675

6.マリルリ 30015(厚い脂肪)

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが指数30000を超えるポケモンにはなるが、ラッキーを除けば物理と指数的には大きく差はないが、突撃チョッキで特殊耐久1.5倍になるので、実数は物理よりも圧倒的に多くなる。

 

環境の火力・耐久力実践

上記のポケモンで実際に対面した場合どのような結果になるのか計算をしてみる。

※計算はA特化及び耐久特化で計算(一部条件変更ある場合は記載)

 

1.ズガイドス(力ずく)

炎パン→Aサンドパン 乱数1発6.25%

弱点テラバ→マリルリ 確定2発(59.0~70.6%)

 

2.キマワリ(サンパワー)

弱点テラバ→ゴンべ 確定2発(64.5~76.9%)

      ラッキー 確定3発(37.6~45.4%)

 

以上のことから本環境では4倍弱点であってもタイプ一致でなければ確定1発をとるのは難しく火力よりも耐久が高い環境だとわかる。つまり耐久ポケモンに対して攻撃方面は確定2発ラインに最低でも入れなければ逆に倒される危険性があるということになる。

ラスタルに関してはアタッカーは一致テラスで確定1発もしくは半減テラスで耐えて、確定2発にするのか性格が出るところではある。

 

※あくまで種族値で見た場合の考察なのでマリルリチャーレムピカチュウなどの特性・持ち物の補正火力は考慮していません。

 

環境の素早さライン「名前+種族値

種族値100以上

ウミトリオ120、ダグトリオ120、ペルシアン115、Aペルシアン115、ニューラ115、 Hニューラ115、Aダグトリオ、ドロンチ102、デデンネ101、ビリリダマ100、Hビリリダマ10011体

種族値99~90

ゲコガシラ97、モルペコ97、ラブカス97、ゴースト97、ディグダ95、ヤンヤンマ95、プラスル95、オコリザル95、パチリス95、エレキッド95、マイナン95、ウミディグダ95、ジュプトル95、ラビフット94、イキリンコ92、エクスレッグ92、ヤミカラス91、霊ロトム91、ザングース90、ヤルキモノ90、ニョロモ90、モルフォン90、ニョロゾ90、ニャース90、Aニャース90、オオタチ90、ジメレオン90、Aディグダ90、ピカチュウ9029体

 

環境最速は120族になるが、軽業・すいすい・加速・スカーフ等を考慮すれば簡単にひっくり返る低速環境でもあるので、Sラインの調整は困難を極める。

また種族値、最遅はゴンべの5~40族までかなり多くいるためトリックルームを使用する際はなるべく個体値の低いものを使用するようにした方が良い。

 

今大会注目ポケモン

個人的に対策必須・注目してるポケモンを何体か挙げていきたいと思ったが、ピックアップしていくと20体を超えてしまったので全部挙げてしまうとしんd...各々の考察幅を狭めてしまうので、構築6体分を厳選して紹介していきます。

 

1.マリルリ 100-50-80-60-80-50(420)「厚い脂肪/力持ち/草食」

今環境最も注意すべきポケモン。A種族値は50だが特性力持ちで無振りでも121相当、極振りでも152相当になる化け物。環境上位の物理耐久の大半に弱点・等倍で殴ることができる。また、低耐久ポケモンにはアクアジェットを打ってるだけでゲームが終わる。対策必須ポケモン。今回種族値に制限があり数値受けができないので、タイプまたは特性で受けるしかないが、水・妖両半減でき構築に無理なく入られそうなポケモンハリーセンフシギソウクサイハナウツドンくらいである。特性に関しては貯水で構築に入れられそうなのはオニシズクモヌオーニョロゾくらいである。呼び水や乾燥肌のポケモンもいるが低種族値過ぎて構築に入れ難い。では発想を変えて上から倒せば良いかといわれると少し耐久に振れば、エクスレッグの鉢巻きテラス出会い頭も耐えてしまう。結局一番簡単な対策はマリルリに強いマリルリを使うことです。でもせっかくの大会なので各々のマリルリ対策を楽しみにしています。(マリルリゲーになったらたこやきさんを叩きましょうw)

 

2.オニシズクモ 68-70-92-50-132-42(454)「水泡/貯水」

高い特殊耐久特性水泡による水技の威力2倍の攻撃は等倍程度では中々受けきれない。実際にダメージ計算をしてみると

A特化水泡アクブレ→HBヌオー 乱数2発1.17%(42.1~50.5%)

環境上位の物理耐久を持つポケモンでギリギリ受かる攻撃力。テラスを絡めれば半減でないと崩壊してしまう恐ろしいポケモン。唯一S42と鈍足のなのが救いだが、トリルや加速バトンなどを決められてしまうと上から殴られるだけでゲームが終わる。ちなみに準速+2最速119族・最速61+1と同速になる。

また今環境最も注意すべきマリルリに対して特性貯水+妖半減テラスHB特化で確定5発と受けきることもできるが、使うか否かは各自考察してください。

 

3.エクスレッグ 71-102-78-52-55-92(450)「虫の報せ/色眼鏡

特性色眼鏡でダメージ半減を等倍に1/4を半減にすることができる。今環境で虫・悪共に1/4にできるポケモンはおらず、片方だけでも1/4にできるポケモンは18体、内構築に入りそうなポケモン10体ほどしかいない。出会い頭・不意打ちで並の耐久ポケモンは倒すことができる。また今環境は強力な特殊ポケモンは少なく、上位の火力ポケモンの大半はエクスレッグの先制技又はS92の素早さで上からのサブ技で弱点を取ることができる。物理耐久は環境的に並以上はあるため物理同士の打ち合いにも強い。構築を組む際は考慮したい。

 

4.ヤミラミ 50-75-75-65-65-50(380)「鋭い眼/後出し/悪戯心

特性悪戯心が強力で拘り持ち・ヤミラミより遅いポケモン・速いが先制技の無いポケモン達は守る・アンコール・金縛りで詰まされる。しかも今環境は低種族値ゆえヤミラミがいつも以上に倒し難く、構築に入れるだけでも相手の選出を制限できる。ただしこの型は悪タイプには基本何もできないので、構築に1体は悪タイプを採用したいところ。逆に先制ビルドや瞑想から殴っていくアタッカー型も環境的に面白いと思うので、一考の価値はある。

 

5.Aペルシアン 65-60-60-75-65-115(440)「ファーコート/テクニシャン/びびり」

環境トップクラスの種族値素早さ特性ファーコート防御2倍と優秀な種族値を持つ。また技範囲も物理・特殊共に豊富で、変化技も起点作成・積み技などやれることが多い。そのため単純に物理受けと考えてしまうとアタッカー型に何もできず負けてしまうので、注意が必要。個人的には本環境のカイリューの様な存在だと思っている。

ちなみに耐久型・アタッカー型共に簡単に紹介すると、

HBAペルシアンマリルリの力持ちじゃれつくが確定2発(55.9~66.3%)になる。つまり弱点テラス以外なら確定2耐えできるということになる。

対してアタッカー型はC特化10万がマリルリに無振りなら確定2発、H振りでも中乱数2発(61.32%)と対面勝ち得るダメージを与えられる。また拘り系のアイテムを持たせてもすり替えを覚えるため、積みの起点にすることもできる。構築にいるだけでマリルリ同様選出圧力を掛けていけるだけのポテンシャルはある。

 

6.ピカチュウ 35-55-40-50-50-90(320)

専用持ち物電気玉で今環境最強特殊アタッカー(物理も2番目)

特化させればC種族値154相当(ほぼミュウツー)、物理もA160相当(ほぼケッキング)となる。火力の程度を簡単に紹介すると

A特化ボルテッカー→Aサンドバン乱数2発60.54%

C特化10万ボルト→ゴンべ乱数3発89.2%

このように高い耐久をもつポケモンが耐久特化させて初めて受かる数値になる。しかしピカチュウは技範囲・補助技も豊富で意外にも受けることが難しい。唯一の欠点として紙耐久なことである。基本的に殴られれば耐えないが、マリルリのアクジェは無振りでも確定耐えはできる。(ほぼ瀕死だが・・・)つまりマリルリなどのピカチュウより遅いポケモンはほぼ確実に倒すことができるということになる。結論として、はまれば最強のロマンポケモン

 

 

まとめ

今回第3回ふたポケ杯の環境考察についてざっくりまとめてみましたが、低種族値だから普段見ないポケモンを使おうというよりはたまにランクマでもみるポケモンが上位に君臨してそれを補完する形で環境が構成されると思われる。(特にマリルリ)

そのため種族値的には耐久寄りの環境だと述べたが、一部のバ火力達の影響でそこを如何にして止める・対策するかという構築になると思われる。

最後に構築を組む際は、自分で気になるポケモン20体~30体程度考察すればかなり完成度の高い構築が組めると思う。もし何から考察していいかわからない場合は7日㈭にふたポケchYouTubeにて環境Tier表を作成されていたのでそちらから始めるのが良いだろう。また環境上位を使わない構築でも環境考察力に優れていれば上位を狙っていける種族値差ではあるので、本戦ギリギリまで考察していきたい。

 

使用サイト

ポケ徹様

ポケモン徹底攻略|藍の円盤・スカーレットバイオレット・ポケモンSVもお任せ! (yakkun.com)

 

ポケモンソルジャーダメージ計算

ダメージ計算ツールSV byポケソル (pokesol.com)

 

大会詳細 ふたりのポケモンch様 Xアカウント

ふたりのポケモンch【ふたポケ】(@FutaPokeCh)さん / X (twitter.com)

第2回ふたポケ杯考察

はじめに

今回ふたポケchさんが主催する第2回ふたポケ杯「ジムリーダーPT大会」に参加するに当たり自分なりに環境の考察及び各PTの特徴をまとめてみた。(書きながら心の声が多少漏れています。予めご了承下さい。)

※各ポケモンの細かい努力値配分・技・持ち物等は記載していません。大会に向けて各  自考察をお願いします。

 

 

今回環境「使用可能PT」

ふたポケchさんXより引用

 

タイプ相性で見た場合

(有利赤不利青等倍緑)

※アオキは普・飛で換算

カエデ(虫):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

コルサ(草):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

ナンジャモ(電):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

ハイダイ(水):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

アオキ(普飛):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

ライム(霊):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

リップ(超)カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

グルーシャ(氷):カエデ コルサ ナンジャモ ハイダイ アオキ ライム リップ グルーシャ

 

攻撃側で見た場合アオキが全てのPT(ミラー含む)に等倍以上(ライムは飛の場合)取れる

次点でライムアオキ以外には有利

またグルーシャハイダイ以外には有利

逆にリップハイダイメインタイプ抜群を取れる相手がいない

 

防御側で見た場合ナンジャモ・グルーシャミラー以外は等倍

次点でアオキナンジャモ以外には等倍

また通常だと弱い虫タイプも今回の環境だとメインタイプ炎・岩がいないためアオキ・ライム以外には等倍以下になる(あくまでタイプ一致技が飛んで来ないだけ)

 

総合的に見た場合ライムグルーシャアオキ良さげ

逆にリップハイダイ不利な相手が他に比べて多い

 

第2タイプを考慮した場合(○は第2タイプなし、赤はエースポケモン)

カエデ:○・闘・鋼・悪・水・

コルサ:闘・普・毒・○・○・

ナンジャモ:飛・○・○・○・○・

ハイダイ:飛・超・○・○・○・氷闘

アオキ:○・○・○・龍・闘・普飛

ライム:○・妖・地・悪・○・毒電

リップ:普・妖・○・闘・炎・

グルーシャ:妖・○・虫・○・悪・龍飛

 

上記の第2タイプを考慮すると全19タイプが揃うことになる。(意外によくできている)

 

ここから環境唯一のタイプをピックアップすると

カエデ:○・闘・・悪・水・普

コルサ:闘・普・毒・○・○・

ナンジャモ:飛・○・○・○・○・霊

ハイダイ:飛・超・○・○・○・氷闘

アオキ:○・○・○・龍・闘・普飛

ライム:○・妖・・悪・○・毒電

リップ:普・妖・○・闘・・妖

グルーシャ:妖・○・虫・○・悪・龍飛

 

上記のことからノーマルタイプは半減されなく(ライム除く)通りが良い

毒・超・電タイプ上は無効にされない

但し今作はラスタルがあるため、相性が逆転する場合があるので注意が必要(こんな注意書きは今更誰も求めてないw)

しかし防御側観点から今回は統一パを使用するため前述で述べた相性逆転テラスの多用が予想されるため一致テラス技は通常のランクマより発生しにくい環境だと思われる。(ここに繋がります。)

※一部の脳筋ポケモンは除きます。

 

以上のことからはじめに述べたメインタイプ相性からは多少前後はするが、逆転するようなことはないと思われる。

 

 

各構築の種族値

カエデ:合計2773(平均462.167)最高リングマ ヘラクロス500、最低ワナイダー404

コルサ:合計2860(平均476.667)最高オリーヴァ アマージョ510、最低ウソッキー410

ナンジャモ:合計3033(平均505.5)最高エレキブル540、最低タイカイデン マルマイン490

ハイダイ:合計2851(475.167)最高オーダイル530、最低ウミトリオ425

アオキ:合計2974(平均495.667)最高ノココッチ520、最低ムクホーク485

ライム:合計2889(平均481.5)最高ストリンダー502、最低ジュペッタ455

リップ:合計3123(平均520.5)最高フラージェス552、最低クエスパトラ481

グルーシャ:合計3006(平均501)最高ハルクジラ521、最低モスノウ475

 

合計種族値で見た場合

リップグルーシャナンジャモアオキライムハイダイコルサカエデの順番

 

各構築最高種族値で見た場合

リップナンジャモハイダイグルーシャアオキコルサライムカエデの順番

 

各構築最低種族値で見た場合

ナンジャモアオキリップグルーシャライムハイダイコルサカエデの順番

 

総合的に見た場合

アオキが1番種族値で差少なくバランスが良く、リップグルーシャの最低の種族値エスパトラモスノウ特性を考慮すると種族値以上の性能がある。

逆に、コルサカエデハイダイ構築の平均種族値は弱いと言える

 

 

環境の素早さライン「名前+種族値+(実数値)」

種族値100以上

マルマイン150(222)、タイカイデン125(194)、マニューラ125、ウミトリオ120、ケンタロス110、Aキュウコン109、ムウマージ105、クエスパトラ105、マフォクシー104、ムクホーク10010体

 

種族値99~90

ミミッキュ96、エレキブル95、エクスレッグ92、ドレディア90、カラミンゴ905体

 

最速マルマインを抜けるスカーフライン上記15体(最速)、準速100族以上10体に加え最速ヘラクロス85(225)のみとなる。(準速ミミッキュは同速)

 

特性葉緑素・雪かき・すいすい・砂かきを含めるドレディア90(312)、ハルクジラ73(274)、ハカドッグ68(264)、ツンベアー80(224)、ラフレシア80(224)4体のみとなる。

 

マルマイン 最速スカーフ333、準速スカーフ303

 125族 最速スカーフ291、準速スカーフ125族265

 ウミトリオ 最速スカーフ283、準速スカーフ258

 

追い風を覚えられるポケモン

ナンジャモ:タイカイデン

ハイダイペリッパー

アオキチルタリスムクホーク、カラミンゴ、ノココッチ

グルーシャチルタリス、モスノウ

 

この中で特に注意したいのはオーダイル78(143→286)〈すいすいイダイトウと同速〉

始動役のペリッパーの雨降らしのおかげで水技の火力がやばい

 

トリックルームを覚えられるポケモン

ナンジャモムウマージ

リップ:リキキリン、サーナイトエルレイド、マフォクシー、クエスパトラ

ライムジュペッタミミッキュミカルゲ

 

トリックルーム下での素早さライン

ウソッキー30、ワナイダー35、ミカルゲ35、オリーヴァ39、フォレトス40、オニシズグモ42、ケケンカニ43、ハラバリー45、ラフレシア50、ツンベアー50、リングマ55、ゴルーグ55、ノココッチ55、ブロスター59、リキキリン60、ジュペッタ65、ペッリパー65、パヒュートン65 

 

構築でトリックルームを使う場合

ナンジャモ:ハラバリー45

リップ:リキキリン60

ライムミカルゲ35、ゴルーグ55

 

特にトリル下でゴルーグを使う場合最遅(54)にしかならず無振ウソッキー(50)無振ミカルゲ・ワナイダー(55)になるので要注意(鈍足多すぎ問題)

 

 

環境の火力・耐久指数

種族値で見る物理火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.ケケンカニ(132) 「鉄の拳」

2.リングマ(130) 「根性」

2.キノガッサ(130) 「テクニシャン」

2.ツンベアー(130)

5.ヘラクロス(125) 「根性/自信過剰」

5.エルレイド(125) 「切れ味」

7.ゴルーグ(124) 「鉄の拳」

8.エレキブル(123)

9.レントラー(120) 「根性」

9.ムクホーク(120) 「捨て身」

9.マニューラ(120)

9.アマージョ(120)

13.カラミンゴ(115)

13.ジュペッタ(115)

15.ハルクジラ(113) 「力ずく」

16.オーダイル(105) 「激流/力ずく」

17.ミガルーサ(102) 「切れ味」

17.エクスレッグ(102) 「虫の知らせ/色眼鏡」

19.ハカドッグ(101)

20.ケンタロス(100) 「怒りのつぼ/力ずく」

20.ノココッチ(100)

20.ウミトリオ(100)

20.ウソッキー(100)

以降攻撃種族値100未満

攻撃種族値100以上は環境47体のうち23体と半数が物理火力に寄っていることがわかる。その中でも特性で火力が補正されるのは13体と耐久調整をする際はこの辺りを意識したい。

 

種族値で見る特殊火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.オリーヴァ(125) 「零れ種」

1.モスノウ(125)

1.サーナイト(125)

4.ブロスター(120) 「メガランチャー」

5.ストリンダー(114) 「パンクロック/テクニシャン」

6.フラージェス(112)

7.ラフレシア(110)

7.ドレディア(110)

9.タイカイデン(105) 「勝気」

9.ムウマージ(105)

11.マフォクシー(104) 「猛火」

12.ハラバリー(103) 「電気に変える」

以降特殊攻撃種族値100未満

特殊攻撃種族値100以上は12体と物理攻撃の半分になる。その中でも特性で火力に補正がかかるのは6体(内3体は発動タイミングが限定的)と半分になる。

 

種族値で見る物理耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HB特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出)

 

※参考値HBポリゴン2(44928)・HBキョジオーン(41400)・H252暁ガチグマ(34100)・HBガブリアス(34615)

 

1.ハルクジラ 70912(厚い脂肪発動時)

2.ハカドッグ 59786(もふもふ発動時)

3.パフュートン♀ 44400(厚い脂肪発動時)

4.ケンタロス 43862(威嚇込み)

5.リングマ 40976(輝石)

6.レントラー 40932(威嚇込み)

7.ムクホーク 38592(威嚇込み)

8.フォレトス 38402

9.Aキュウコン 37440(天候雪状態時)

10.ハラバリー 33912

11.ノココッチ 33640

12.ウソッキー 32391

13.オーダイル 32064

14.パフュートン♀ 31524

15.リキキリン 30418

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが物理受けとして候補が上がるが、グルーシャ構築はで物理耐久1.5倍になるので一番物理耐久の低いモスノウですらウソッキーとほぼ同じ耐久指数になる。

ちなみに一番物理耐久が低いのはウミディグダの15904になる。

 

種族値で見る特殊耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HD特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出)

 

※参考値HDポリゴン(46272)・HDキョジオーン(32292)・H252チョッキ暁ガチグマ(28380)

1.パフュートン♀ 69294(厚い脂肪発動時)

2.ハルクジラ 64818(厚い脂肪発動時)

3.モスノウ 55224(氷の鱗粉)

4.フラージェス 41810

5.リングマ 40976(輝石)

6.オニシズクモ 35350

7.パフュートン♀ 34632

8.オリーヴァ 32745

9.ハルクジラ 32409

10.サーナイト 32025

11.ハラバリー 31968

12.チルタリス 31304

13.リキキリン 30418

14.マフォクシー 30394

15.ヘラクロス 30107

16.キュウコン 30060

17.エルレイド 30060

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが特殊受けとして候補が上がるが、突撃チョッキで特殊耐久1.5倍になるので、どの構築でも特殊受けを作ることは可能である。

ちなみに一番特殊耐久が低いのはウミディグダの19028になる。

 

環境の火力・耐久力実践

上記のポケモンで実際に対面した場合どのような結果になるのか計算をしてみる。

※計算はA特化及び耐久特化で計算(一部条件変更ある場合は記載)

 

1.ケケンカニ

 鉄の拳ドンチ→威嚇ケンタロス 乱数2発69.14% (46.2~56.1%)

        威嚇耐久無振り 確定2発 (80.0~96.0%)

 

 地震→ハラバリー 乱数2発38.67% (45.4~53.8%)

    耐久無振り 確定2発 (75.0~89.2%)

 

2.エルレイド

 切れ味聖剣→威嚇ケンタロス 確定2発 (67.1~80.3%)

       威嚇耐久無振り 確定1発 (113.4~136.0%)

       ハラバリー 乱数2発12.89% (43.6~51.9%)

       耐久無振り 確定2発(72.3~85.4%)

 

3.モスノウ

 冷凍B→厚い脂肪パフュートン♀ 乱数6発(14.9~17.5%)

     オリーヴァ 確定2発(61.7~72.5%)

     H252振りオリーヴァ 確定2発(82.2~98.4%)

 

4.ストリンダー

 パンクロックオーバードライブ→オニシズクモ 確定2発(61.8~73.2%)

             耐久無振りオニシズクモ 乱数1発93.75%(98.0~117.5%)

 

パンクロック爆音波→耐久無振りAキュウコン 確定2発(70.3~83.2%)

 

物理方面は火力に補正の掛かる特性が多いため、一致弱点を突くことが出来れば防御側が持ち物で補正をかけることが難しいため(半減実を除く)確定2発以上をとることができる。逆に言えば不一致弱点高火力等倍持ち物特性補正がなければ、ある程度耐久値の高いポケモン乱数2発以上にすることすら怪しい。

特殊方面は火力に補正のかかる補正が少ないことに加えて物理に比べて使いやすい高火力技を覚えるポケモンが少ない事、突撃チョッキで簡単に対策される等、能力上昇が無ければ一致弱点でも耐久の高いポケモンは確定2発も難しくなる可能性がある。また突撃チョッキを持たせて無理やり耐えてくるポケモンが増殖するだろう。特殊アタッカーに関してはいつも以上に相手の耐久面を意識する必要がある。(個人的なイメージとしてはテツノツツミ「C124族」にドロポンがない様なもの)

 

以上のことから物理方面は等倍でゴリ押すことは難しく、特殊方面は環境の耐久調整がわかない分調整が難航する。現行のランクマを見れば物理・特殊共に雑に扱っても等倍でゴリ押すことができるか、高耐久のポケモンしか環境にいないことを考えるとポケモンの相性・テラスタル・持ち物・調整をより考える必要のあるトレーナーの実力の試される環境だといえる。

 

挑発・アンコール・強制交代技・黒霧・壁・壁破壊を覚えるポケモン

通常環境より積み展開になることが予想されるため事前知識として頭に入れておくべきであり、知らないと負けに直結する可能性がある。(抜けが有ったらすいません)

挑発

カエデ:ワナイダー、エクスレッグ

コルサ:ウソッキーアマージョ

ナンジャモ:マルマインムウマージエレキブル

ハイダイ:

アオキ:カラミンゴ

ライム:ジュペッタミカルゲミミッキュ、ストリンダー

リップ:サーナイトエルレイド

グルーシャ:マニューラツンベアー

 

アンコール

カエデ:

コルサ:ドレディア、オリーヴァ

ナンジャモ:

ハイダイ:

アオキ:

ライム:ジュペッタ、ストリンダー

リップ:サーナイトエルレイド、マフォクシー

グルーシャ:Aキュウコンツンベアー

 

強制交代技

カエデ:ワナイダー(巴投)

コルサ:

ナンジャモ:レントラー(吠える)

ハイダイ:オーダイル(吠える)

アオキ:チルタリス(吠える)、ムクホーク(飛ばし)、ノココッチ(ドラテ)

ライム:ハカドッグ(吠える)

リップ:リキキリン(吠える)

グルーシャ:Aキュウコン(吠える)、チルタリス(吠える)、ツンベアー(吠える)

 

黒霧

カエデ:

コルサ:

ナンジャモ:

ハイダイ:

アオキ:チルタリス

ライム:

リップ:

グルーシャ:チルタリス

 

カエデ:フォレトス(両壁)、オニシズグモ(リフ)

コルサ:ドレディア(光)、アマージョ(両壁)、オリーヴァ(両壁)

ナンジャモ:マルマイン(光)、エレキブル(両壁)、ハラバリー(両壁)

ハイダイ:

アオキ:

ライム:ゴルーグ(リフ)、ミミッキュ(光)

リップ:サーナイト(両壁)、エルレイド(両壁)、マフォクシー(両壁)、フラージェス  

    (光)、クエスパトラ(両壁)、リキキリン(両壁)

グルーシャ:Aキュウコン(ベール)、モスノウ(両壁・ベール)

 

壁破壊

カエデ:ヘラクロス(瓦)、ワナイダー(瓦)、エクスレッグ(瓦)

コルサ:ウソッキー(瓦)、キノガッサ(瓦)

ナンジャモ:レントラー(超牙)、エレキブル(瓦)

ハイダイ:オーダイル(超牙)、ケケンカニ(瓦)

アオキ:ケンタロス(レイジング)、チルタリス(霧払)

ライム:ゴルーグ(瓦)、ストリンダー(瓦)

リップ:エルレイド(瓦)、リキキリン(超牙)

グルーシャ:チルタリス(霧払)、マニューラ(瓦)、ツンベアー(瓦)、モスノウ(霧払)

 

上述からライムリップ補助技豊富で、壁展開はハイダイアオキ以外は両壁を張れることになる。(使うかは別問題) また、ハイダイアオキは補助技を防ぐことは難しく、壁・積み技の対策枠が他の構築より重めに見る必要がある。

 

 

種族値と環境特性で見る各構築の特徴

カエデ

ワナイダー:60-72-92-52-86-35

ヘラクロス:80-125-75-40-95-85

フォレトス:75-90-140-60-60-40

エクスレッグ:71-102-78-52-55-92

オニシズクモ:68-70-92-50-132-42

リングマ:90-130-75-75-75-55

 

全体的に素早さが遅く、最も速いのはエクスレッグの92族であるが、虫ポケモンの最強サポート技ねばねばネットで相手の素早さを下げることができるれば、逆に上から攻撃することができる。

その他の特徴として物理アタッカーは豊富で、明確な物理・特殊受けができるポケモンが揃っている。

また特攻が一番高いのがリングマの75になるので、特殊アタッカーはいない構築だとわかる。(なんで蝶舞できるポケモンがいないんだよ)

以上のことから特殊アタッカーがいないことを除けば、サポート・アタッカー・クッションと揃っている比較的バランスの良い構築になる。

構築の弱点としてはねばねばネットを展開できなければ素早さ勝負に基本勝てなくなるため、エースポケモン同士のダメージレースに勝てない場合がある。物理アタッカーしかいないので物理受けを突破し難い。また構築難度は高い部類に入るので、他構築・ポケモンをよく考察する必要がある。

 

コルサ

キノガッサ:60-130-80-60-60-70

オリーヴァ:78-69-90-125-109-39

ラフレシア:75-80-85-110-90-50

アマージョ:72-120-98-50-98-72

ドレディア:70-60-75-110-75-90

ウソッキー:70-100-115-30-65-30

 

カエデと同様全体的に素早さが遅いが、葉緑素ドレディアを展開できれば環境最速の個体になる。また、物理・特殊アタッカーのバランスが良く、明確な物理・特殊受けもいる。サポート技も草タイプは多いので構築のバランスは良い。

構築の弱点としては素早さが遅いため上から高火力で殴られると何もできず負ける可能性がある。全体的な耐久指数はコルサよりも低い葉緑素ドレディアを使う際は、晴れ展開を止められた時、相手に先に展開された時のパワー不足感が否めない。また環境的に弱点も多いので考察力が試される構築である。

 

ナンジャモ

イカイデン:70-70-60-105-60-125

マルマイン:60-50-70-80-80-150

ハラバリー:109-64-91-103-83-45

レントラー:80-120-79-95-79-70

エレキブル:75-123-67-95-85-95

ムウマージ:60-60-60-105-105-105

 

今環境最速のマルマインをはじめ速い特殊ポケモンが多く、物理ポケモンは中速といった構築。攻撃面はマルマインを除けば物理・特殊共に高水準で高速・中速アタッカーが多い。逆に耐久面はハラバリーを除けば、他構築に比べて柔らかいポケモンが多く特性・持ち物・努力値配分で補う必要がある。対面よりサイクルが多くなりそうな構築。

構築の弱点として攻撃種族値は優秀だが、単タイプが多くタイプ一致での弱点が突き難い。耐久値が他構築よりも低いため、相手の積み技や上から殴られるようになると割と簡単に負けそうである。

また、前述した通り対面で勝つには火力が足らない可能性があるので、サイクル戦の練度・積み展開の見極めが必要な構築である。

 

ハイダイ

ペリッパー:60-50-100-95-70-65

ミガルーサ:90-102-73-78-65-70

オーダイル:85-105-100-79-83-78

ウミディグダ:35-100-50-50-70-120

ブロスター:71-73-88-120-89-59

ケケンカニ:97-132-77-62-67-43

 

中速・鈍足アタッカーしかおらず、水統一の最もメジャーな展開特性すいすいがいないちょっと残念な構築。しかしペリッパーの雨降らしによる水技の威力上昇やエースの全抜き性能は全構築一番(脳筋構築)。そのためサイクル構築よりも対面構築なる。

構築の弱点として各々の役割が明確で持ち物を含めて相手に読まれやすい。また、水技で相手の弱点をほぼ突くことができず、タイプ受けされやすい。また相手の積み展開を防ぐ手段がほぼ無く、先に展開されると逆転は難しい。受けて勝つというよりとにかく殴ることを念頭に置いた脳筋構築

 

アオキ

パフュートン♀:115-90-70-59-90-65

ケンタロス:75-100-95-40-70-110

ノココッチ:125-100-80-85-75-55

チルタリス:75-70-90-70-105-80

カラミンゴ:82-115-74-75-64-90

ムクホーク:85-120-70-50-60-100

 

アオキ同様火力・耐久共に一見平凡だが、環境的には高水準な構築。但しカエデ同様特殊アタッカーはいない。環境的に普タイプ攻撃が半減され難く、攻撃・変化技共に豊富なため一番型が読まれ難い。一発の火力も出せるが、継戦能力が高いことに注目。

構築の弱点として絶対的なエースポケモンがいないため相手の型を読み間違えた場合、一発逆転を狙うパワーは余り無い。そのため勝てる構築・負ける構築が明確に出る。環境考察力が最も必要な構築である。

 

ライム

ジュペッタ:64-115-65-83-63-65

ミミッキュ:55-90-80-50-105-96

ゴルーグ:89-124-80-55-80-55

ミカルゲ:50-92-108-92-108-35

ハカドッグ:72-101-100-50-97-68

ストリンダー:75-98-70-114-70-75

 

火力よりも耐久に寄ったポケモンが多い構築だが、火力が無いわけではない。素早さは中速以下だが、トリックルーム砂かきで簡単にひっくり返る。霊タイプ特有の自分より相手にかける変化技現行ランクマと違いほぼ通る。変化技・攻撃技どちらを主に置くかでタイプが変わるテクニカルな構築

構築の弱点として、挑発やアンコールで変化技を制限されると展開が難しくなる。また、昨年の公式大会「トリックマジック」ランクマゴルーグを除く5体は強い型の考察・努力値配分・技などがある程度知られているため、他の構築に比べて型バレが発生しやすい。霊タイプらしくテラスタルを含め相手の意表をついて勝ちを拾う構築である。

 

リップ

 

リキキリン:120-90-70-110-70-60

サーナイト:68-65-65-125-115-80

エスパトラ:95-60-60-101-60-105

エルレイド:68-125-65-65-115-80

マフォクシー:75-69-72-114-100-104

フラージェス:75-65-68-112-154-75

 

特殊メインの構築だが、物理もエルレイドのおかげで安定して高火力を出すことができる。耐久面は物理に不安があるものの、壁や変化技で抗っていける性能がある。環境に悪・鋼タイプがほぼいないため通りが良いのが追い風。また、エスパトラ特性加速からの自分や他ポケモン全抜き性能対策必須

構築の弱点として物理耐久の乏しさがある。壁で補強できるといっても全員対策を用意しているので長続きはしない。また、全抜き性能を整えても不意の悪テラスが飛んでくる可能性がある。相手のテラスタル読むの力が必要になる。現行のランクマとは違い、四災・強い霊タイプがいない超タイプが気分よく使いやすく、強い構築である。

 

グルーシャ

Aキュウコン:73-67-75-81-100-109

ツンベアー:95-130-80-70-80-50

モスノウ:70-65-60-125-90-65

ハルクジラ:170-113-65-45-55-73

マニューラ:70-120-65-45-85-120

チルタリス:75-70-90-70-105-80

 

最も対策される強構築雪による物理防御上昇に加えオーロラベールによる両壁展開、物理・特殊共に積み展開雪かきによる素早さ上昇による全抜き性能等できることが全部強い。対策なしでは絶対に勝てないのでこの構築を意識して構築を組むことになる。

構築の弱点として要であるAキュウコンが何もできないと構築性能が1段落ちる。また、Aキュウコンにテラスタルを切らせれば氷タイプは受けのタイプとしては弱いため、どの構築でも勝ち筋が見えてくる。型が豊富で誰が使っても雑に強いが、最もメタが張られるため、環境47体の性能を把握していなければならない構築かもしれない。

 

 

まとめ

以上のことから個人的な環境考察はグルーシャ・リップを中心に環境が周り、他構築がいかに自分の強み押し付けられるかの勝負になる。全構築の考察は必須だが、最低でもグルーシャ・リップ・自分の構築の考察は必要である。

普段使わないマイナーポケモンを考察・使用することで現行のランクマの環境がいかに火力がインフレしているかよくわかる。かくゆう私もこの記事を書きながら、四災・パラドックス・ガチグマ等がパルデアが戦闘民族といわれるのがよくわかる。

 

 

使用サイト

ポケ徹様

ポケモン徹底攻略|藍の円盤・スカーレットバイオレット・ポケモンSVもお任せ! (yakkun.com)

 

ポケモンソルジャーダメージ計算

ダメージ計算ツールSV byポケソル (pokesol.com)

 

大会詳細 ふたりのポケモンch様 Xアカウント

ふたりのポケモンch【ふたポケ】(@FutaPokeCh)さん / X (twitter.com)

 

 

 

 

 

 

第1回千重波祭構築

はじめに

今回うみんちゅさん主催の千重波祭に参加させていただき優勝する事が出来ました。

そこで今回初めてではありますが、今後の自分の実力向上のため構築記事を大会での使用感含めて書いていきたいと思います。

今作からランクマに参戦しているため、配分等に変な部分もあると思いますがご容赦下さい。

 

構築

f:id:LHA:20230911200617j:image

 

構築経緯

今回大会に臨むに当たり、どの様な構築が自分に合ってるのかを考え参加資格を勝ち取った「第5回さざなみバトルマッチ」同様、初手で荒らすをコンセプトに構築を組みました。

 

その中で自分が相手のPTにいたら警戒するキノガッサを採用、締めは悪ウーラオスを使うと決めていたので、ガッサ+悪ラオスを軸に構築を考えました。

この2体で最も辛い点はカイリュー、ハバタクカミ、ミミッキュ、鬼火を打つロトムやドラパルト、ヒードランといった環境にも多いポケモンたちでした。そのため変化技無効のサーフゴーは確定、カイリューに積まれて全抜きを防ぐためのヘイラッシャまでは直ぐに決まりました。

ここまてで相手のキノガッサ対策のポケモンとして考えられるHヌメルゴン、サーフゴー、草テラスポケモンを対策するためのポケモンを考えた際に地面技+氷技を高威力で打てるセグレイブに気づきました。しかも特性で鬼火や炎技を苦にしないので補完が意外にも取れていました。残り一枠は実績のある並びでハバタクカミでPTと完成しました。

 

個体解説

 

キノガッサ@気合の襷

特性 テクニシャン

テラス 草

136(4)-200(252+)-100-*-80-122(252)

茸の胞子/マッハパンチ/地均し/種マシンガン

 

キノガッサは今回メインの初手要員

行動方針は初手対面の多いパオジアンには「マッハパンチ」を選択

パオジアン側の行動として①そのまま突っ張、②胞子を防ぐための草テラス、③マッハパンチをすかすための霊テラスが考えられる。

①については基本的にお互い襷まで持っていくため2手目の不意打ち胞子択が生まれるが、勝てば儲けもの程度の考え

②は耐久無振りであればセグレイブの氷の礫で縛れている

③採用率としてポケモンホームによると約15%のため基本考慮しない。裏のポケモンで頑張る・・・(ほぼ負け)

他に妖テラスもいるがキノガッサに対して切ることはほぼないため無視

そのほかの初手ポケモンに対しては環境にHヌメルゴン・サーフゴーが多いため「地均し」を選択。上記ポケモンがHB特化でなければほぼ確定2発のため無償で1体持っていける。(特化でも低乱数)

ここまでいければ仕事としては十分。相手の後続次第ではもう少し暴れられる。

今大会でも初戦は2体持っていった。

他試合でも十分仕事できた。(ミラーは除く)

 

 

悪ウーラオス@黒い眼鏡

 

特性 不可視の拳

テラス 悪

176(4)-200(252+)-120-*-80-149(252)

 

暗黒強打/不意打ち/インファイト/蜻蛉返り

 

使用率の高い水ラオスは対策が多いため避けて、悪ラオスを採用相手も水ラオス前提で選出をしてくれるため通りが良い。また、大会参加を獲得した「第5回さざなみバトルマッチ」で水ラオスを使用したため、同様の型かもと警戒してもらえるかもと思った。(自意識過剰)

持ち物は当初「拘り鉢巻き」を採用していたが、打ち分けができた方がハバタクカミにも不意打ち択ができるため「黒い眼鏡」に変更。暗黒強打の威力が確保できるため拘り鉢巻きに誤認されるため、不意打ちが読まれ難い。(ファイナルではスカったが・・・)

また、今大会にはいなかったが、HB特化ヘイラッシャにもテラスを切れば低乱数2発と受けを許さない。

今大会では準決勝・ファイナルで見せ場を作ってくれた。

 

 

セグレイブ@突撃チョッキ

 

特性 熱交換

テラス 地面

219(228)-198(116+)-113(4)-*-110(28)-124(132)

 

氷柱張り/巨剣突撃/地震/氷の礫

 

調整はポケモンソルジャーAOさんが先月のシングル厨で使用したものを参考にさせてもらいました。

耐久

ハバタクカミC252拘り眼鏡ムーンフォース→地面テラスで確定2耐え

A調整

H252サーフゴー→地面テラス地震中乱数1発(56.25%)

H252ディンルー→氷柱張り(3回)高乱数2発(93.93%)

 

ガッサ+悪ラオスが弱い鬼火サイクル、初手のドラバ、イーユイ・ヒードラン・ハバタクカミに対面勝てる。

雑に炎技を打ってくる相手に特性で圧を掛けられる。鬼火を無効にできる(強い)

ハバタクカミに基本対面負けない(強い) カイリューにテラスを強要させる(強い)

また、ハバタクカミは最近は水ラオスやパオジアン意識で耐久調整されていることが多く、Sもミラーを意識で後続で出てくるパターンは最速の場合が多く、火力が昔ほどなく場合によってはハバタクカミを倒した上でさらに後続とも戦える。

テツノツツミにはタイプ相性上負けない(テラス切ったら負けます)

パオジアンの登場で環境から減ったが今回の構築ではパオジアンをキノガッサで機能を停止させるため、不意打ち1発分のダメージで自由に動ける。(ダメージ3~4割程度)

今大会では相手にテツノツツミがいなく雑にテラスを切っても問題なく、全試合仕事をした。ファイナルのハバタクカミ対面では自分の中では耐える自信もあり、実際に耐えてくれ、最後を盛り上げてくれた。

 

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

特性 古代活性

テラス 水

131(4)-*-93(140)-168(100)-157(12)-205(252+)

ムーンフォース/シャドーボール/甘える/痛み分け

 

耐久

特化水ラオス水流連打+アクジェ→水テラス込み確定耐え

特化ツツミ眼鏡ドロポン乱数1発(25%)

 

Sはミラー意識

 

基本的には選出しないが、ハバタクカミ+テツノツツミ入りには出てくる。

よくある技構成・調整だと思うが、自分の理解力が無いせいで余り使いこなせていない感じ。ランクマでも上記相手の場合は選出するが、活躍こそするもののしっくり来ていない。

今大会出番なし

 

ヘイラッシャ@食べ残し

特性 天然

テラス 妖

257(252)-120-183(252+)-*-86(4)-55

雪雪崩/寝言/眠る/地割れ

 

カイリューポケモン。セグレイブのせいおかげでランクマでも置物状態(ただの選出圧)セグカミラッシャでカイリュー・水ラオスを牽制しているだけの簡単重要な仕事をしている。コノヨザル入りには出すが只の地割れマンになっている。

上位を目指すなら何かを変えた方が良いかも。

今大会出番なし

 

サーフゴー@ゴツゴツメット

特性 黄金の体

テラス 水

193(244)-*-147(148+)-153-126(116)-104

電磁波/祟り目/自己再生/ゴールドラッシュ

 

耐久

臆病ツツミテラス眼鏡ドロポン乱数1発(37.5%)

特化水ラオステラス水流連打確定2耐え

 

ラオスを意識して調整したが、セグカミラッシャ+キノガッサが効いているのかランクマでも相手が出してこないので置物状態。受けループ相手にセグレイブの代わりに出す程度になっている。調整・持ち物含め変えるべきところ。

今大会出番なし

 

 

選出

基本選出

ガッサ+セグレ+悪ラオス

ランクマでも9割はこの選出

各個体説明に挙げたポケモンがいなければ何も考えず選択

 

 

きついポケモン

 

コノヨザル

キノガッサで初手荒らせないためヘイラッシャを出すが、地割れを打つしかないので自分にも相手にも申し訳なくなる。

 

悪ウーラオス(最速)

こちらの悪ラオスが準速のため何もできず負ける。

 

キラフロル

単体ではそこまで脅威ではないが構築に毒タイプがいないためじわじわ効いてくる

 

雨イダイトウ

丁寧に詰めていかないと簡単に捲られる

 

終わりに

大会でこそ苦手構築・ポケモンが奇跡的にいなかったためギリギリ勝つことができたが、より安定して勝つためにポケモンをよく知り、DLCで環境も変わるためもっと勉強していかなくてはならないと思う。目指せ最終3桁前半!!

第2回千重波祭に参加できるように楽しんでポケモンをやっていきたい。