第3回ふたポケ杯環境考察

はじめに

来たる3月20日㈬ふたポケchさんが主催する第3回ふたポケ杯「種族値459以下」が開催されます。そこで意外にも好評だったの「第2回ふたポケ杯」に引き続き、大会が環境考察記事を投稿することにしました。(書きながら心の声が多少漏れています。予めご了承下さい。)

※各ポケモンの細かい努力値配分・技・持ち物等は記載していません。大会に向けて各自考察をお願いします。

 

大会概要

主催のふたポケchさんがわかりやすい詳細画像を作成していただいていますので文章にはしませんが、大会トーナメントルールについて少し触れさせていただきます。

本大会は「ダブルエリミネーション」方式になります。

ダブルエリミネーションとはトーナメント方式の対戦になりますが、1敗してもまだ終わらず敗者トーナメントに進む点にあります。(以降勝者T・敗者Tに略します。)敗者Tは1敗同士でトーナメントを戦っていき再度負けるまで勝ち進んでいきます。(敗者Tで負けた場合大会終了となります)敗者Tは勝者Tで早く負けるほど多く戦うことになり、逆に勝者Tで勝ち進む程敗者Tでのシード権がもらえると思ってください。ここで敗者Tの注意点として、敗者Tでは同じ相手に再度当たる可能性があるということです。つまり不利構築との再戦や1発屋の型バレなどあまり極端な構築は勝ちにいくならおすすめはしません。

さて大事な優勝者の決め方は勝者Tと敗者T優勝者で決勝戦を行います。ルールは2先(2勝した方が勝ち)になりますが、勝者T優勝者にはアドバンテージ1勝が与えられます。

つまり勝者T側が1勝もしくは敗者T側が2勝した時点で優勝者が決まります。(同じ相手とトーナメント・決勝戦含め最大3回戦うことになります。)

 

環境考察

本大会は種族値459以下となるため、使用可能ポケモンは392体、その中で使用禁止ポケモン8体を除くと384体になります。

内訳として最終進化系60体中間進化は69体、後世代で追加進化が増えた未進化ポケモン9体未進化ポケモン246体になります。(数え間違えていたらすいません、)

また、種族値459~400が108体399~300が177体299以下が99体となります。

当然ながら火力については通常の環境よりも大きくパワーダウン。

また進化の輝石も使用できないため耐久値に関しても極端に硬いポケモンは多くはありません

そこで構築の組む前に環境の事前知識としてタイプ・火力・耐久・素早さを確認していきます。

 

環境のタイプ

まず本環境のタイプ分布を確認する前に先月のランクマッチS15の上位150体のタイプ分布を確認していきます。

ノーマル11体

くさ14体

ほのお19体

みず26体

でんき12体

こおり8体

かくとう19体

どく13体

じめん15体

ひこう13体

エスパー17体

むし7体

いわ6体

ゴースト14体

ドラゴン18体

あく15体

はがね17体

フェアリー17体

タイプ的に強いみず・ほのお・はがね・フェアリー、高種族値が多いドラゴン、複合タイプの多いエスーが多い分布になる。他は平均的でこおり・むし・いわの相性的に弱いタイプは採用されていない。また、テラスタイプを考えてみると弱点の少ないはがね・フェアリーは多く、環境に多い水に強いテラスタイプは次いで採用率は高い。

 

次に本環境にどんなタイプが多いのか確認していきます。おそらく使わないであろう種族値100台・200台を数に入れてもほぼ意味がないので、今回は459~350の150体でタイプ分布を見ていきます。

ノーマル18体

くさ15体

ほのお18体

みず17体

でんき14体

こおり4体

かくとう14体

どく12体

じめん12体

ひこう13体

エスパー8体

むし13体

いわ13体

ゴースト8体

ドラゴン10体

あく12体

はがね7体

フェアリー7体

やはり御三家のタイプくさほのおみずも多いが、ノーマルが最も多くなった。

逆にフェアリーはがねゴースト強いタイプは少ない事がわかる。またランクマ環境と同様こおりは最も少なく、ドラゴンは高種族値ポケモンが多いため、次いで少ない。このことからフェアリーテラスは攻撃・防御面共にランクマ環境よりは通りは悪く、むしろほのおタイプが多いため採用しにくいタイプになる。そのため4災以外採用しにくかったあくタイプが選出しやすい。また、はがねテラスは元々の半減の多さから採用したいところだが、環境に弱点が多いため気軽に採用は難しい。逆に環境に多いくさ・ほのお・みずに強いドラゴンテラスは採用価値は高い。

※あくまでタイプ的な考察になるため環境上位のポケモン達によっては変わる可能性はあるのでご注意を

環境の火力・耐久指数

種族値で見る物理火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.ズガイドス125(力ずく)

2.グランブル120

2.サワムラー120(捨て身)

4.オノンド117(闘争心)

5.ジュペッタ115

5.ザングース115(毒暴走)

7.デカグース110(張込み・頑丈顎・適応力)

7.ニャイキング110(硬い爪・鋼の精神)

9.オコリザル105(怒りのつぼ・負けん気)

9.ドテッコツ105(根性・力ずく・鉄の拳)

9.エビワラー105(鉄の拳)

12.エクスレッグ102(虫の知らせ・色眼鏡)

13.バチンウニ101(エレキメーカー)

14.ダグトリオ100(砂の力)

14.Aダグトリオ100(砂の力)

14.ガケガニ100(怒りの甲羅)

14.ドロバンコ100

14.ウミトリオ100

14.ナックラー100(力ずく)

14.ハブネーク100

14.ウソッキー100

14.イノムー100

14.サンドパン100

14.Aサンドパン100

以下攻撃種族値100未満

攻撃種族値100以上24体と通常のランクマより明らかにパワーが無いことがわかる。その中でも特性で火力が補正されるのは15体と若干減るので耐久調整をする際はこの辺りを意識したい。また、攻撃種族値100未満の中でも特性の補正込みで環境トップのポケモンもいるためある程度は確認しておきたい。(めんd...長くなるので省略します。)

 

種族値で見る特殊火力(攻撃に補正の掛かる特性は記載)

1.タブラン125

2.ゴースト115

3.ユニラン105

3.キマワリ105(サンパワー)

3.キラーメ105

6.アメモース100

6.ゴース100

6.ハブネーク100

以下特殊攻撃種族値100未満

攻撃に比べ特殊攻撃100以上が圧倒的に少なく8体のみになる。また種族値99~90を範囲でも14体と、この範囲を入れて物理面とほぼ同数になる。そのため特殊耐久よりは物理耐久を重視した方が良いことがわかる。

 

種族値で見る物理耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HB特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出〈仕様上特殊耐久も入るため順位と数値が合わない場合があります。〉)

 

※参考値HBポリゴン2(44928)・HBキョジオーン(41400)・H252暁ガチグマ(34100)・HBガブリアス(34615)

 

1.Aサンドパン 34398

2.ウソッキー 32391

2.ガケガニ 32391

4.サンドパン 32396

5.マグカルゴ 31563

6.ヌオー 30300

7.サイホーン 30107

8.マリルリ 30015(厚い脂肪)

8.イノムー 30015(厚い脂肪)

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが耐久上位9体になるが、以下のポケモンとも極端に差があるわけではないので種族値よりも相性受けを考慮した方が良い。

 

種族値で見る特殊耐久値(特性で補正が掛かるものは記載)

HD特化想定(数値はポケ徹耐久調整ツールから算出〈仕様上物理耐久も入るため順位と数値が合わない場合があります。〉)

 

※参考値HDポリゴン(46272)・HDキョジオーン(32292)・H252チョッキ暁ガチグマ(28380)

 

1.ラッキー 61404

2.ゴンべ 36300(厚い脂肪)

3.オニシズクモ 35350

4.ヨルノズク 33534

5.ヌメイル 31675

6.マリルリ 30015(厚い脂肪)

以降指数30000未満のため省略

以上のポケモンが指数30000を超えるポケモンにはなるが、ラッキーを除けば物理と指数的には大きく差はないが、突撃チョッキで特殊耐久1.5倍になるので、実数は物理よりも圧倒的に多くなる。

 

環境の火力・耐久力実践

上記のポケモンで実際に対面した場合どのような結果になるのか計算をしてみる。

※計算はA特化及び耐久特化で計算(一部条件変更ある場合は記載)

 

1.ズガイドス(力ずく)

炎パン→Aサンドパン 乱数1発6.25%

弱点テラバ→マリルリ 確定2発(59.0~70.6%)

 

2.キマワリ(サンパワー)

弱点テラバ→ゴンべ 確定2発(64.5~76.9%)

      ラッキー 確定3発(37.6~45.4%)

 

以上のことから本環境では4倍弱点であってもタイプ一致でなければ確定1発をとるのは難しく火力よりも耐久が高い環境だとわかる。つまり耐久ポケモンに対して攻撃方面は確定2発ラインに最低でも入れなければ逆に倒される危険性があるということになる。

ラスタルに関してはアタッカーは一致テラスで確定1発もしくは半減テラスで耐えて、確定2発にするのか性格が出るところではある。

 

※あくまで種族値で見た場合の考察なのでマリルリチャーレムピカチュウなどの特性・持ち物の補正火力は考慮していません。

 

環境の素早さライン「名前+種族値

種族値100以上

ウミトリオ120、ダグトリオ120、ペルシアン115、Aペルシアン115、ニューラ115、 Hニューラ115、Aダグトリオ、ドロンチ102、デデンネ101、ビリリダマ100、Hビリリダマ10011体

種族値99~90

ゲコガシラ97、モルペコ97、ラブカス97、ゴースト97、ディグダ95、ヤンヤンマ95、プラスル95、オコリザル95、パチリス95、エレキッド95、マイナン95、ウミディグダ95、ジュプトル95、ラビフット94、イキリンコ92、エクスレッグ92、ヤミカラス91、霊ロトム91、ザングース90、ヤルキモノ90、ニョロモ90、モルフォン90、ニョロゾ90、ニャース90、Aニャース90、オオタチ90、ジメレオン90、Aディグダ90、ピカチュウ9029体

 

環境最速は120族になるが、軽業・すいすい・加速・スカーフ等を考慮すれば簡単にひっくり返る低速環境でもあるので、Sラインの調整は困難を極める。

また種族値、最遅はゴンべの5~40族までかなり多くいるためトリックルームを使用する際はなるべく個体値の低いものを使用するようにした方が良い。

 

今大会注目ポケモン

個人的に対策必須・注目してるポケモンを何体か挙げていきたいと思ったが、ピックアップしていくと20体を超えてしまったので全部挙げてしまうとしんd...各々の考察幅を狭めてしまうので、構築6体分を厳選して紹介していきます。

 

1.マリルリ 100-50-80-60-80-50(420)「厚い脂肪/力持ち/草食」

今環境最も注意すべきポケモン。A種族値は50だが特性力持ちで無振りでも121相当、極振りでも152相当になる化け物。環境上位の物理耐久の大半に弱点・等倍で殴ることができる。また、低耐久ポケモンにはアクアジェットを打ってるだけでゲームが終わる。対策必須ポケモン。今回種族値に制限があり数値受けができないので、タイプまたは特性で受けるしかないが、水・妖両半減でき構築に無理なく入られそうなポケモンハリーセンフシギソウクサイハナウツドンくらいである。特性に関しては貯水で構築に入れられそうなのはオニシズクモヌオーニョロゾくらいである。呼び水や乾燥肌のポケモンもいるが低種族値過ぎて構築に入れ難い。では発想を変えて上から倒せば良いかといわれると少し耐久に振れば、エクスレッグの鉢巻きテラス出会い頭も耐えてしまう。結局一番簡単な対策はマリルリに強いマリルリを使うことです。でもせっかくの大会なので各々のマリルリ対策を楽しみにしています。(マリルリゲーになったらたこやきさんを叩きましょうw)

 

2.オニシズクモ 68-70-92-50-132-42(454)「水泡/貯水」

高い特殊耐久特性水泡による水技の威力2倍の攻撃は等倍程度では中々受けきれない。実際にダメージ計算をしてみると

A特化水泡アクブレ→HBヌオー 乱数2発1.17%(42.1~50.5%)

環境上位の物理耐久を持つポケモンでギリギリ受かる攻撃力。テラスを絡めれば半減でないと崩壊してしまう恐ろしいポケモン。唯一S42と鈍足のなのが救いだが、トリルや加速バトンなどを決められてしまうと上から殴られるだけでゲームが終わる。ちなみに準速+2最速119族・最速61+1と同速になる。

また今環境最も注意すべきマリルリに対して特性貯水+妖半減テラスHB特化で確定5発と受けきることもできるが、使うか否かは各自考察してください。

 

3.エクスレッグ 71-102-78-52-55-92(450)「虫の報せ/色眼鏡

特性色眼鏡でダメージ半減を等倍に1/4を半減にすることができる。今環境で虫・悪共に1/4にできるポケモンはおらず、片方だけでも1/4にできるポケモンは18体、内構築に入りそうなポケモン10体ほどしかいない。出会い頭・不意打ちで並の耐久ポケモンは倒すことができる。また今環境は強力な特殊ポケモンは少なく、上位の火力ポケモンの大半はエクスレッグの先制技又はS92の素早さで上からのサブ技で弱点を取ることができる。物理耐久は環境的に並以上はあるため物理同士の打ち合いにも強い。構築を組む際は考慮したい。

 

4.ヤミラミ 50-75-75-65-65-50(380)「鋭い眼/後出し/悪戯心

特性悪戯心が強力で拘り持ち・ヤミラミより遅いポケモン・速いが先制技の無いポケモン達は守る・アンコール・金縛りで詰まされる。しかも今環境は低種族値ゆえヤミラミがいつも以上に倒し難く、構築に入れるだけでも相手の選出を制限できる。ただしこの型は悪タイプには基本何もできないので、構築に1体は悪タイプを採用したいところ。逆に先制ビルドや瞑想から殴っていくアタッカー型も環境的に面白いと思うので、一考の価値はある。

 

5.Aペルシアン 65-60-60-75-65-115(440)「ファーコート/テクニシャン/びびり」

環境トップクラスの種族値素早さ特性ファーコート防御2倍と優秀な種族値を持つ。また技範囲も物理・特殊共に豊富で、変化技も起点作成・積み技などやれることが多い。そのため単純に物理受けと考えてしまうとアタッカー型に何もできず負けてしまうので、注意が必要。個人的には本環境のカイリューの様な存在だと思っている。

ちなみに耐久型・アタッカー型共に簡単に紹介すると、

HBAペルシアンマリルリの力持ちじゃれつくが確定2発(55.9~66.3%)になる。つまり弱点テラス以外なら確定2耐えできるということになる。

対してアタッカー型はC特化10万がマリルリに無振りなら確定2発、H振りでも中乱数2発(61.32%)と対面勝ち得るダメージを与えられる。また拘り系のアイテムを持たせてもすり替えを覚えるため、積みの起点にすることもできる。構築にいるだけでマリルリ同様選出圧力を掛けていけるだけのポテンシャルはある。

 

6.ピカチュウ 35-55-40-50-50-90(320)

専用持ち物電気玉で今環境最強特殊アタッカー(物理も2番目)

特化させればC種族値154相当(ほぼミュウツー)、物理もA160相当(ほぼケッキング)となる。火力の程度を簡単に紹介すると

A特化ボルテッカー→Aサンドバン乱数2発60.54%

C特化10万ボルト→ゴンべ乱数3発89.2%

このように高い耐久をもつポケモンが耐久特化させて初めて受かる数値になる。しかしピカチュウは技範囲・補助技も豊富で意外にも受けることが難しい。唯一の欠点として紙耐久なことである。基本的に殴られれば耐えないが、マリルリのアクジェは無振りでも確定耐えはできる。(ほぼ瀕死だが・・・)つまりマリルリなどのピカチュウより遅いポケモンはほぼ確実に倒すことができるということになる。結論として、はまれば最強のロマンポケモン

 

 

まとめ

今回第3回ふたポケ杯の環境考察についてざっくりまとめてみましたが、低種族値だから普段見ないポケモンを使おうというよりはたまにランクマでもみるポケモンが上位に君臨してそれを補完する形で環境が構成されると思われる。(特にマリルリ)

そのため種族値的には耐久寄りの環境だと述べたが、一部のバ火力達の影響でそこを如何にして止める・対策するかという構築になると思われる。

最後に構築を組む際は、自分で気になるポケモン20体~30体程度考察すればかなり完成度の高い構築が組めると思う。もし何から考察していいかわからない場合は7日㈭にふたポケchYouTubeにて環境Tier表を作成されていたのでそちらから始めるのが良いだろう。また環境上位を使わない構築でも環境考察力に優れていれば上位を狙っていける種族値差ではあるので、本戦ギリギリまで考察していきたい。

 

使用サイト

ポケ徹様

ポケモン徹底攻略|藍の円盤・スカーレットバイオレット・ポケモンSVもお任せ! (yakkun.com)

 

ポケモンソルジャーダメージ計算

ダメージ計算ツールSV byポケソル (pokesol.com)

 

大会詳細 ふたりのポケモンch様 Xアカウント

ふたりのポケモンch【ふたポケ】(@FutaPokeCh)さん / X (twitter.com)